世界一美しい簡化二十四式太極拳

世界一美しい太極拳を身につけるためのテキストです。

段階的に覚えることができるように、三段階の套路（一連の型）を掲載しました。
　 太極拳の発祥の地で実際に行われていた、いわば秘伝の方法です。

動画はYouTube太極拳チャンネルでご覧下さい。
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第一段階　まず、雕架式（ちょうかしき）

まず、雕架式（ちょうかしき）という、まるで彫刻の荒削りのような方式で、とても簡単に気楽に、シンプルな体操のように動きを覚えてしまいます。太極拳のイメージを捨てます。
　決して、難しいことや、規則、一般的に言われている太極拳の動作をここでは絶対に行わないでください。ただ、無理をせず気楽に、動きだけを無心に覚えてください。
　雕架式は、そのようにしても何も損なわないように完成されています。荒削りで何もしないからこそ、最終的に美しい太極拳ができあがるのです。
　雕架式は、初めての方はもちろんですが、太極拳を覚えている方も、ぜひここから始めて下さい。できあがってしまった彫刻に、この太極拳を彫り込むよりも、新しい素朴な木を一から荒削りして仕上げていく方がいいのです。
　今まで覚えた太極拳で、心身に故障が出ている方にも、心からお勧めします。

第二段階　おおらかに動く大架式（たいかしき）

雕架式は、その気になれば１時間程度でも覚えることができます。
　ただ、完全に覚えて下さい。それから、詳細な動作を大架式にしたがい少しずつ身につけて下さい。これも、うまく覚えていない内は、雕架式で動いていればいいので、完全に行おうと思わないで下さい。毎日少しずつ、確認しながら仕上げていってください。
　ここでも、一般的な太極拳のような規則や動き方はありません。決して、考えたり意識したりしながら動かないで下さい。おおらかに気持ちよく動くことが大切です。それが、大架式です。
　この大架式を覚えてしまえば、もう太極拳を教えることも可能です。

第三段階　無根式（むこんしき）・太極拳には意識や形など要りません

大架式が何となく動けるようになってきたら、ほぼ無心の勢いで動くことを主にした｢無根式｣を少しずつ身につけてください。無根式を行っていれば、無根式の｢勢法｣の欄に記載している感覚が自身に表れてきます。それを確認しながら、イメージや意識ではなく、本当にそのような感覚になるまで無根式を練習して下さい。
　無根式は、太極拳の創始者｢張三丰｣が残した｢無根樹｣の詩にのっとり行われるものです。
　根のない樹に花が咲くのが人間ですから、いかに無為な心で天地一体となって自然に、ありのままにあたりまえに、心身が暢やかに流れているか、それがこの太極拳の神髄です。雕架式から、ただ最も自然に無為に動くことだけを求めていきます。
　武当山に伝統的に伝わってきたこの無根式を、簡化24式太極拳に復活させました。